骨粗鬆症の治療

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骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療は、骨密度を改善することだけが目的ではありません。最も重要なのは、将来の骨折を予防し、日常生活を安全に送れる状態を維持することです。そのため骨粗鬆症の治療では、薬による治療だけでなく、生活習慣の改善や運動、転倒予防などを組み合わせて総合的に対応していきます。

薬物療法

骨粗鬆症の薬には、骨が壊されるのを抑える薬や、骨を作る働きを高める薬などがあります。患者様の骨密度や骨折の有無、年齢などを考慮して適した薬を選択します。

ビスホスホネート製剤

骨を壊す働きを抑えることで骨量の減少を防ぐ薬です。骨粗鬆症治療で広く使用されている薬の一つで、内服薬や注射薬があります。

抗RANKL抗体製剤(デノスマブ)

骨を壊す破骨細胞の働きを抑えることで骨密度の低下を防ぐ注射薬です。定期的な皮下注射によって治療を行います。

副甲状腺ホルモン製剤

骨を作る働きを促進する薬で、骨形成を高める作用があります。骨折リスクが高い場合などに使用されることがあります。

活性型ビタミンD製剤

カルシウムの吸収を助けることで骨代謝を整える薬です。他の骨粗鬆症治療薬と併用されることもあります。

骨形成促進薬(新規薬剤)
イベニティ(Romosozumab)

骨の形成を促進すると同時に、骨の吸収を抑制する作用を持つ薬剤で、比較的短期間で骨密度の増加が期待できます。

オスタバロ(Abaloparatide)

骨形成を促進する作用により、骨密度の向上と骨折予防を目的として使用される薬剤です。

生活習慣の改善

骨粗鬆症の治療では、毎日の食生活も重要な要素になります。骨を作るために必要な栄養をバランスよく摂ることが、骨量の維持や骨折予防につながります。

カルシウムを多く含む食品

牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、小魚、豆腐などの大豆製品はカルシウムを豊富に含んでいます。骨の材料となる栄養素として重要です。

ビタミンDを多く含む食品

鮭、サバ、イワシなどの魚類やきのこ類にはビタミンDが含まれています。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。

ビタミンKを多く含む食品

納豆、ほうれん草、小松菜などの緑黄色野菜にはビタミンKが多く含まれています。ビタミンKは骨の形成を助ける働きがあります。

たんぱく質を多く含む食品

肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質は骨や筋肉を維持するために重要な栄養素です。筋力の維持は転倒予防にもつながります。

運動療法

運動は骨に適度な刺激を与え、骨量の維持や筋力の維持に役立ちます。また、筋力やバランス能力を保つことで転倒のリスクを減らし、骨折予防につながります。無理のない範囲で継続することが大切です。

ウォーキング

歩行は骨に適度な負荷がかかる運動で、骨量の維持に役立ちます。日常生活の中でも取り入れやすい運動です。

スクワット

下半身の筋力を強化する運動で、太ももやお尻の筋肉を鍛えることができます。筋力を維持することで転倒予防にもつながります。

片脚立ち

バランス能力を高める運動です。転倒予防のトレーニングとしても取り入れられています。

かかと上げ運動

ふくらはぎの筋肉を鍛える運動で、歩行機能の維持に役立ちます。自宅でも簡単に行うことができる運動です。

転倒予防

骨粗鬆症では骨折を防ぐことがとても重要です。そのため骨を強くする治療とあわせて、転倒を防ぐことも大切になります。室内の段差や滑りやすい場所を見直したり、適切な靴を選んだりするなど、日常生活の環境を整えることも骨折予防につながります。また、リハビリテーションによって筋力やバランス能力を維持することも転倒予防に役立ちます。

骨粗鬆症は長期的な管理が大切です

骨粗鬆症の治療は、短期間で終わるものではなく継続的な管理が必要になります。定期的に骨密度を確認しながら治療を続けることで、骨折のリスクを減らすことが期待できます。症状がない場合でも治療を継続することが大切な病気であるため、医師と相談しながら無理なく続けていくことが重要です。

骨粗鬆症の治療を検討されている方へ

骨粗鬆症の治療を検討されている方へ

骨粗鬆症は、骨密度の低下によって骨折のリスクが高くなる病気ですが、適切な検査と治療を行うことで骨折を予防できる可能性があります。骨粗鬆症の治療では、薬物療法だけでなく、食事や運動などの生活習慣の改善も重要になります。これらを継続していくことで、骨の健康を維持し、将来の骨折リスクを減らすことにつながります。
骨粗鬆症は自覚症状が少ないまま進行することが多いため、骨密度の低下を指摘された方や、背中や腰の痛みが続いている方、閉経後の女性などは早めに骨の状態を確認することが大切です。骨密度検査によって現在の骨の状態を把握し、必要に応じて骨粗鬆症の治療を行うことで、将来的な骨折の予防につながります。
大阪府高槻市の池浦整形外科では、日本骨粗鬆症学会認定医が骨粗鬆症の診断と治療を行っています。骨密度検査による評価をもとに、患者様の状態に合わせた骨粗鬆症の治療や予防についてご提案しています。骨粗鬆症の治療や骨密度検査をご希望の方、骨粗鬆症が心配な方はお気軽にご相談ください。

院長 池浦 淳

執筆者

池浦整形外科

院長池浦 淳

経歴

  • 2001年関西医大附属病院 整形外科
  • 2003年天心堂へつぎ病院 整形外科
  • 2004年宇治徳洲会病院 整形外科
  • 2005年市立岸和田市民病院 整形外科
  • 2008年関西医大附属病院 整形外科
  • 2017年関西医科大学総合医療センター 整形外科
  • 2020年関西医科大学総合医療センター 脊椎神経センター 副センター長

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会脊椎脊髄病医
  • 日本整形外科学会リウマチ医
  • 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
  • 脊椎脊髄病学会指導医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 身体障害者福祉法15条指定医
  • 難病指定医

電話072-689-1001

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