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院長インタビュー
骨粗鬆症は、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。自覚症状がほとんどないまま進行することも多く、骨折をきっかけに初めて気づくケースも少なくありません。
大阪府高槻市の池浦整形外科では、骨粗鬆症学会認定医が診療を担当し、骨密度検査による早期発見と患者様一人ひとりに合わせた治療を行っています。
今回は、骨粗鬆症の診療に力を入れる理由や、治療で大切にしている考え方について、院長にお話を伺いました。
大学病院での経験から見えた「骨粗鬆症の重要性」


先生が骨粗鬆症の診療に力を入れている理由を教えてください。
大学病院で脊椎の診療に携わっていた頃、骨粗鬆症が原因となる背骨の圧迫骨折の患者様を多く診てきました。骨粗鬆症は骨が弱くなることで骨折しやすくなる病気ですが、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、骨折して初めて病気に気づくというケースも少なくないのです。
背骨の骨折は強い痛みを引き起こすだけでなく、背中が曲がる、歩きにくくなるなど、その後の生活に大きな影響を与えることがあります。場合によっては手術が必要になることもあり、患者様の身体への負担も大きくなります。
大学病院では、そうした重症の患者様に対して手術を行うこともありましたが、クリニックでは「骨折してから治療する」のではなく、「骨折を起こさないように予防する医療」が重要だと考えています。骨粗鬆症は早期に発見し適切に治療することで、骨折のリスクを下げることができます。そのため当院では骨粗鬆症の早期診断と治療に力を入れています。
骨粗鬆症は「症状が出る前」に見つけることが大切


骨粗鬆症はどのように診断されるのでしょうか。
骨粗鬆症の診断では、骨密度の測定と骨折の有無を確認することが重要になります。当院ではDXA(デキサ)法という精度の高い骨密度検査を行っており、腰椎や大腿骨の骨密度を測定して骨の状態を評価します。
また、レントゲン検査で背骨の状態を確認し、すでに圧迫骨折が起きていないかどうかも調べます。骨粗鬆症は痛みなどの症状がないまま進行することが多いため、骨折が起きて初めて病気に気づく方も少なくありません。
骨密度の数値や骨折の有無をもとに診断を行い、必要に応じて治療を開始します。特に40歳以降の女性は骨密度が低下しやすいため、症状がなくても骨密度検査を受けることが大切です。
患者様一人ひとりの状況に合わせた診断と治療


骨粗鬆症の治療を進めるうえで大切にしていることはありますか。
骨粗鬆症の診療では、骨密度の数値だけを見るのではなく、患者様一人ひとりの状況を総合的に考えることを大切にしています。
診察では、これまでの骨折歴や服用している薬、日常生活の状況などを丁寧にお聞きします。例えば、普段どのような生活をされているのか、運動習慣があるのか、転倒の経験があるかどうかなども重要な情報になります。骨粗鬆症は生活習慣や体の状態とも関係があるため、こうした背景を含めて確認しながら診断を進めていくことが大切だと考えています。
また、骨粗鬆症は自覚症状がほとんどないまま進行することも多いため、骨密度検査やレントゲン検査など必要な検査を行い、骨の状態を客観的に確認していきます。検査結果をもとに現在の骨の状態や骨折のリスクを説明し、患者様自身にも状況を理解していただくことを大切にしています。
治療としては薬物療法が中心になりますが、患者様の年齢や骨折のリスク、生活環境などを踏まえながら治療方針を考えていきます。また、治療を始めるかどうかも含めて、患者様が納得したうえで進められるよう、できるだけ分かりやすい説明を心がけています。
リハビリテーションで転倒予防にも取り組む


骨粗鬆症の患者様にとってリハビリはどのような役割がありますか。
骨粗鬆症では骨折を防ぐことがとても大切ですが、そのためには転倒を予防することも重要になります。筋力やバランス能力が低下すると転倒のリスクが高くなり、ちょっとしたつまずきや段差でも骨折につながる可能性があります。特に高齢になると、筋力の低下や姿勢の変化が転倒の原因になることも少なくありません。
当院では理学療法士によるリハビリテーションを行い、患者様の体の状態に合わせて筋力や姿勢の改善をサポートしています。歩き方や姿勢のバランスを確認しながら、無理のない運動を取り入れていくことで、転倒しにくい身体づくりを目指します。こうした取り組みは骨折の予防につながるだけでなく、日常生活をより安全に過ごすためにも大切だと考えています。
また当院には、アスレティックトレーナー資格を持つ理学療法士も在籍しています。スポーツ分野で培われた身体の使い方や動作分析の知識を活かし、姿勢や身体のバランスなども含めて専門的な視点からリハビリテーションを行っています。日常生活での動き方や自宅でできる運動についてもアドバイスし、継続的に身体機能を維持できるようサポートしています。
骨密度が低いと言われたら、早めの受診を


最後に、骨粗鬆症が気になっている方へメッセージをお願いします。
健康診断などで「骨密度が低い」と言われても、特に痛みがないと受診を迷う方もいらっしゃると思います。しかし、骨粗鬆症は症状が出る前に対策をすることがとても大切な病気です。
骨折が起こってしまうと、その後の生活に大きく影響することがあります。背骨の骨折がきっかけで姿勢が変わったり、動きにくくなったりするケースも少なくありません。だからこそ、骨折が起きる前の段階で骨の状態を確認し、必要に応じて治療を始めることが重要です。
当院では骨密度検査をはじめ、骨粗鬆症の診断や治療を行っています。もし骨密度の低下を指摘された方や、骨粗鬆症が気になっている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
地域の皆さんが安心して生活できるよう、骨の健康をサポートしていきたいと考えています。







